協調性あり、創造力なし
企業コンサルティング、マクロ経済調査などを提供する三菱UFJリサーチ&コンサルティング(東京都港区、藤井秀延社長)はこのほど、同社が実施した2017年の新入社員意識調査の結果を発表した。
同社は毎年3月下旬~4月上旬に新入社員を対象とするセミナーを東京、大阪、名古屋で開催。調査は、その受講者を対象に実施したアンケートの結果。1333人から回答を得た。
調査では、新入社員は企業に「給料が増える」ことより「残業がない・休日が増える」ことを求めている結果が出た。私生活に干渉されないことの重要性が高まり、一定時間は仕事から離れてオフを過ごしたい「自分ファースト」志向が高まったことを指摘している。
会社を選んだ基準は「雰囲気が良い」が47・4%で最も多かった。
就職活動の際にブラック企業を気にしたかについては、52・5%(前年比3・5%増)が気にしたと回答し、約半数を占めた。
会社に望むことは、「人間関係がよい」が最も多かった。
仕事、職場生活に関する不安については、上司、先輩、同僚との人間関係が最も多かった。
自分に自信があるもの、欠けているものは、最も自信があるものは「協調性」で、最も欠けているものは「創造力」だった。
就労意識は、「自分にもっとあった会社があれば転職したい」が、「定年まで同じ会社で働きたい」を10年ぶりに上回った。
理想の上司については、男性、女性とも「寛容型」が最も多く、「アイデア型」が続いた。
能力向上のためにしていることは、大学・大学院卒は「資格勉強」、大学・大学院卒以外は「趣味に関すること」が最も多かった。