新潟県、観光客に人気の宿を公表


 新潟県は8日までに、観光で県を訪れた宿泊客約2万人を対象に、温泉地や宿泊施設の満足度を調べた「県観光地満足度調査」の結果をまとめた。観光客の満足度が高かった温泉地や宿泊施設を実名で公表している点が特徴で、「こうした調査は全国的にも例がないのでは」と観光局交流企画課。県は調査結果を施設側に情報提供し、集客力アップなどに役立ててもらう方針だ。

 調査は県旅館組合の協力を得て、09年10月、10年1、5、8月の4回に分け、2軒以上の宿泊施設がある県内温泉地27地域と宿泊施設133軒を対象に実施。調査期間中に対象施設に泊まった観光客にアンケート用紙を配布し、客室、温泉・浴場、食事などについて満足度を尋ねた。累計で2万1068人から回答を得た(インターネット回答を含む)。

 調査結果を基に宿泊観光客の満足度が高かった宿泊施設(ベスト10)と温泉地(ベスト5)を公表した。宿泊施設については、「順位付けは行わず、50音順にとどめた」(交流企画課)。月岡温泉の「白玉の湯 華鳳」や湯田上温泉の「ホテル小柳」、瀬波温泉の「夕映えの宿汐美荘」などが入っている。

 また、県内・県外客、旅行形態、客層、目的ごとに満足度が高い施設も明らかにした。

 例えば、10〜30歳代の若い女性にはホテル小柳や汐美荘のほか、松之山温泉の「ひなの宿千歳」、湯沢温泉の「湯沢グランドホテル」、蓬平温泉の「よもぎひら温泉 和泉屋」、70歳代以上の高齢者には千歳、湯沢グランド、和泉屋のほか、「白玉の湯 泉慶」、湯沢温泉の「双葉」の人気が高い。

 一方、満足度が高かった温泉地の1位には、佐渡市の「佐和田・真野地域」が選ばれた。佐渡の伝統文化に触れられることや、奈良時代に建てられたといわれる佐渡最古の寺・国分寺など歴史的建造物も多いことなどが人気の理由と見られる。

 県は調査で明らかになった利用者の声などをアンケート調査に協力した各施設に伝え、サービスや設備の改善に役立ててもらう。3日には新潟、長岡両市で施設の担当者を集め、説明会を開いている。また、今月中旬には研修会も開く予定という。

 
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