公益財団法人日本交通公社は10月3日、旅行・観光に関する各種図書などを収めた「旅の図書館」をリニューアル開館する。場所は、7月に竣工され、8月22日から調査研究・総務部門の業務を開始した東京都南青山の日本交通公社ビル内。
1978年に開館した旅の図書館は、昨年10月以降、移転のため一時的に閉館していた。これまでの旅行・観光に関する各種図書に加え、同財団の調査研究部門が活動の中で収集してきた統計なども公開。蔵書規模は約3万5千冊から約6万冊へと大幅に増加する。
図書空間に隣接して、100人規模のシンポジウムが可能な「ライブラリーホール」を設置。各種の研究会やシンポジウム、ゲストスピーカーと参加者が気軽に語り合う「たびとしょCafe」などを開催し、観光の研究や実務に携わる人たちが集まり交流し、情報収集・発信ができる機会を増やしたい考えだ。
9月15日にはマスコミや観光関係者に向けて内覧会を開催。志賀典人会長は「当財団は、実践的な学術研究機関として観光文化の振興に貢献していく。交流の場、情報収集・発信の場として利活用してもらい、こうした活動の中から観光振興に関する知恵や工夫が生まれる『創発』の拠点となるよう努力したい」と意気込みを示した。