アメリカン・エキスプレス・インターナショナル(東京都港区)は、日本を含む世界7カ国で2月3~11日に実施した旅行に関する意識調査「アメリカン・エキスプレス・グローバル・トラベル・トレンド・レポート」を3月30日に発表した。日本では2023年は旅行意向が昨年よりも高まっているものの、物価高の影響もあり、行き先は国内旅行が中心となる模様だ。
日本の回答者の46%が昨年と比較して23年は「旅行に出かける回数を増やす」と回答。「3回以上」の旅行を計画している人は51%だった。
予定している旅行先のトップ3は、(1)日本国内(2)米国本土(3)ハワイ。旅行に出かける際に利用予定の交通手段については「国内線(59%)」「車(48%)」「鉄道(39%)」が上位3位であったのに対し、「国際線」は33%にとどまった。国際線は調査対象7カ国平均の57%と比べても低い。
近年の物価高の影響で23年の旅行の計画を「海外ではなく国内に変更」した日本の回答者は29%で、海外旅行に対しては慎重になっていることがうかがえる。旅行にかける総予算は日本の回答者の平均が19万5874円と世界7カ国中最も低い結果となった。
日本の回答者でゴールデンウイーク期間に「旅行を予定している」と回答したのは30%で、「まだ分からない」との回答が32%と、旅行するかどうかを慎重に検討している人たちが多くいる。ゴールデンウイーク期間の旅行は82%が「国内旅行」を計画しており、交通手段は「車(55%)」が最も多く、次いで「飛行機(47%)」「電車(39%)」の順となっている。
世界7カ国の状況を見ると、23年に予定しているアジアの旅行先は「日本(40%)」がトップ。