帝国データバンクが5日に公表した景気動向調査の今年3月分で、旅館・ホテルの景気DI(0~100、50が判断の分かれ目)は前月比11.5ポイント増の59.5と、4カ月ぶりに改善するとともに、全51業種別の最高値となった。全業種計は同1.8ポイント増の43.9と4カ月ぶりに改善。企業から「旅行機運が盛り上がる」「観光客が相当入り、経済活動も活発に」などの声があがっている。
旅館・ホテルのDIは、昨年10月に判断の分かれ目となる50を超え(53.3)、以降、今年1、2月は40台にとどまるものの、高水準が続いている。
DIが50を超えたのはほかに、情報サービス(55.5)、電気通信(52.8)、娯楽サービス(50.9)、専門サービス(50.1)の4業種。このほか飲食店が49.8(前月比7.4ポイント増)と高い数字になった。
51の業種別で前月を下回ったのは人材派遣・紹介、その他の小売など8業種にとどまった。
10の業界別では、旅館・ホテル、飲食店などのサービスが前月比2.6ポイント増の50.0と、唯一の50台となった。
運輸・倉庫は同3.2ポイント増の41.2と4カ月ぶりに改善。小売は同2.9ポイント増の40.6と3カ月連続で改善した。10の業界別で、前月を下回った業界はなかった。
10の地域別では、全てが改善。都道府県別では41都道府県が改善となった。
企業の規模別では、大企業、中小企業、小規模企業の全てが4カ月ぶりにそろって改善した。
景況感に関する企業の主な声は次の通り。
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