帝国データバンクによると、今年4月の全国ホテル・旅館経営業者の倒産(負債1千万円以上の法的整理)は8件、負債総額は29億2600万円だった。件数、負債とも、今年最少を記録した。
件数は前月比1件減少。前年同月比では8件減少と、半減した。負債総額も前月比30億3600万円減少(50.9%減)、前年同月比126億7800万円減少(81.2%減)と、大きく減少した。
倒産件数は3カ月連続の1ケタ台。東日本大震災直後の昨年4月は16件、5月は20件と、2000年以降の最多を記録した。ただ、昨年7月以降は10件以上の2ケタ台が3回にとどまるなど、落ち着いた動きで推移している。
負債総額は2カ月連続で100億円の大台を下回った。20億円台にとどまるのは昨年10月(28億1500万円)以来。
1〜4月の累計は、件数が前年同期比8件減少(16.7%減)の40件。負債総額が同142億5千万円減少(30.1%減)の330億1900万円。