業種別1位、「何らかの対応必要」
コロナ禍で売り上げが減少した企業に実質無利子・無担保で融資する「ゼロゼロ融資」などコロナ関連融資について、返済に不安を感じている企業の割合は旅館・ホテルで約4割の39・3%と、51の業種別で最も高いことが帝国データバンクの調査で分かった。返済が本格化するといわれる今年、宿泊需要が回復する中でも「何らかの対応が必要」と国によるさらなる支援を求める声は多い。
調査は2月14~28日、全国の企業2万7607社に行い、1万203社から有効回答を得た。このうち旅館・ホテルは82社が回答した。
新型コロナ関連融資について、「現在借りている」企業が49.6%と約半数。「借りていない」の44.8%を上回った。ほかに「既に全額返済」が2.0%、「その他、分からない」が3.6%。
現在借りている企業に融資の返済状況を聞くと、「3割未満」が38.7%と最も多く、「未返済や今後返済開始」が29.5%、「5割以上」が18.7%、「3割~5割未満」が12.6%と続く。
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