日本旅館協会北海道支部連合会は9日、宿泊実績調査の3月の結果を発表した=表。対象施設116軒のうち103軒が回答。前年同月比で宿泊人員は28.5%増、売り上げは77.7%増となった。ただ、コロナ禍前の2019年の同月比は人員で63.8%減と半数未満だった。
宿泊人員の月別の前年同月比は、11月が17.9%減、12月が62.1%減、1月が77.7%減、2月が69.5%減で推移していた。
3月の宿泊人員の内訳は、訪日客は入国制限などが続き前年同月比98.9%減。国内客は同32.5%増だった。
Go Toトラベルキャンペーンとどうみん割の停止が続き、前月に続き人の動きは鈍かった。新型コロナウイルスの感染状況に予約が左右される情勢が続くが、域内限定の宿泊割引制度や独自の宿泊助成制度により動きが戻ってきたとの回答もあった。
回答旅館からは、3月の動向について次のような声が上がった。
「自治体独自の宿泊助成があり、その分少し動きがあったように見受けられる」
「町の『ふるさと割』で10%ほど増加した」
「町の助成金活用で流氷ウォーク参加者が増加」
「定山渓観光協会主催の『定山渓どこでもクーポン』のおかげで営業再開した3月20日から予約は好調だったが、事業中止とともに集客が鈍化した。修学旅行の実施は1校あったが、それ以外は全てキャンセル。個人客のみでの取り込みは今後もしばらく続く予想」
「4月下旬より上川町独自の割引クーポンが始まる」
「函館冬割の制度により春休みシーズンとも重なり、昨年対比では売上増につながった」
「中学生のバスケットボール大会により、2日間満室」
「コロナが続く中、みなさん慣れて旅行に行きたい意欲が強まったと感じている」
「ビジネス利用のみ。道外からのビジネス利用が増えた」
「宿泊は団体予約が入った時のみ」
「宿泊客構成比は道内客72.8%、道外客27.2%、海外客0%」
「3月13日以降は週末に少しずつ見えてきたが、まだまだ足りない」