日本旅館協会東北支部連合会はこのほど、宿泊実態調査の3月の結果をまとめた=表。対象施設105軒のうち103軒が回答。東北6県合計の宿泊人員は前年同月比12.4%減、売り上げは同13.9%増となった。
宿泊人員の月別の前年同月比は、10月は7.8%減、11月は7.4%減と回復していたが、12月は34.7%減、1月は72.3%減と減少幅が拡大。2月も71.1%減と大きく減少したが、3月は減少幅が縮小した。しかし、2019年同月比は人員で55.9%減と、コロナ禍前の半分に満たない。
売り上げの月別の前年同月比は、12月は同24.4%減、1月は57.6%減、2月は58.2%と減少幅が拡大。3月は増加に転じたが、一昨年の同月と比べ低水準が続いている。
3月は依然新型コロナウイルスの感染状況が好転せず、予約が鈍り、感染拡大や県独自の緊急事態宣言発出によりキャンセルが多く発生した。Go To事業再開のめども立たず、4月の予約状況も例年ほどには達しないものの、ゴールデンウイークに向け、少しずつ動きが出てきたと答えた施設もあった。