旅館経営人財育成アカデミーは、「『人を動かす』幹部を育てる研修」を東京都内で10月22、23日の2日にわたり開催した=写真。JTB協定旅館ホテル連盟の会員旅館・ホテルやJTBの支店などから幹部・リーダー66人が参加。「たいへん参考になった」と評判になっている研修で、前回とは異なる部門の社員が受けに来た2回目の参加となる旅館・ホテルもあった。
講師を務めたのは、パワーパートナー・アンド・トラスト代表取締役の安達太氏。その研修内容は、講義するだけでなく、参加者に考えさせながら極意を伝えるというスタイル。参加者は5、6人で1チームを組み、課題に対する自分の意見を紙に書き出した後、チーム内で意見を共有して課題解決に取り組むことにより、会社組織の在り方や新たな発想の生み出し方などを学んでいった。
プログラムは「リーダーとフォロワーの理想的な関係とは」「リーダーとして影響力を手にする方法」「人を動かす指示の出し方と動機付け」など。
安達氏は、リーダーには「立場的リーダー」(役職、地位、肩書などがある人)と「能力的リーダー」(リーダーシップがある人)の二つがあると示し、「最強の組織では、全員が能力的リーダーであり、立場的リーダーであろうとする」と教えた。
研修後の参加者からは「すぐに現場で使える内容が盛りだくさんだ」「こんなにも引き込まれる、満足感のある研修は初めて」といった声があり、非常に好評だった。
今年度の「『人を動かす』幹部を育てる研修」は、これまで東京のほか沖縄、名古屋、新潟で開催した。今後は岡山で12月4、5日に開く。