日中国交正常化50周年で交流を促進 中国文化・観光部、日本の会場と結び会合


東京会場

 中国文化・観光部は12月7日、オンラインとオフラインを組み合わせる形式で第2回日中観光代表者フォーラムを浙江省紹興市で開催した。新型コロナウイルスまん延により国際的な観光交流が滞る中でも、実務レベルでのフォーラム開催を通し、日中両国の文化交流や観光交流のより一層の深化、さらなる民間交流の推進を目指した。

 同フォーラムは、日中の人的、文化的交流を協議することを目的として開催されており、第2回となる今回は「アフターコロナの旅行・観光業界のテクノロジー活用による観光回復、促進」をメインテーマに、日中両国の観光業界のキーパーソンが意見交換し、展望を話し合った。中国文化・観光部の張旭副部長は「新型コロナウイルス感染症の影響を受け両国の人員往来は滞り、海外旅行は歴史的な低迷に陥った。しかし、テクノロジーの応用が日中両国の観光の発展に新たなチャンスをもたらしている」と分析。今後の展望として「コロナ回復期を見据えながら観光業の質を向上させ、観光のイノベーション、融合を深化させることで回復期の需要をしっかり取り込みたい」と述べた。

 日本からは日本旅行業協会、全国旅行業協会、日本観光振興協会、日本政府観光局が協力団体として、観光庁が後援団体として名を連ね、斉藤鉄夫国土交通相や垂秀夫駐中国大使館大使がビデオメッセージによるあいさつを行った。斉藤国交相は「今回のフォーラムでは、日中の相互往来を促進するために両国の観光界の代表者が集まった非常に意義深い機会となった。双方の政府と民間が協力し、2022年に日中国交正常化50周年を迎えるのを機に、両国の交流がさらに発展していくことを願っている」と語った。

 今回のフォーラムでは、両国間の観光に関する共通認識や今後の交流増進などを盛り込んだ「紹興宣言」が採択され、最後に次回の開催予定地である和歌山県の仁坂吉伸知事があいさつした。


中国会場での講演


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