日本の近代化遺産、都内でアピール


 近代化遺産を有する自治体などの全国組織、全国近代化遺産活用連絡協議会(全近、会長・多々見良三舞鶴市長)は8~11日、東京・丸の内で、近代化遺産の魅力などを伝えるプロモーションイベント「近代化遺産フォーラム2022」を開催した。

 会場では、三重県桑名市にある国指定重要文化財「六華苑(旧諸戸清六邸)」の実物資料(机と椅子)=写真=や福岡県大牟田市の近代化遺産、三池炭鉱で使われたヘルメットや掘り出された石炭などが展示され、興味深そうに眺める人の姿も見られた。

 8日には多々見会長と國學院大観光まちづくり学部の西村幸夫学部長によるトークセッションも行われた。

 近代化遺産は幕末から第2次世界大戦期までの間に、西洋の最先端技術によって建てられ、日本の近代化に貢献した産業、交通、土木に関わる建造物をいう。

 ダムや発電所、駅舎、灯台など大規模施設をはじめ、地場産業の発展を支えた町工場や倉庫、日本の伝統と西洋の文化や様式を融合したホテルや住宅などもあり、神奈川県箱根町の富士屋ホテルも近代化遺産の一つ。

 
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