日本ハウス・ホテル&リゾート(東京都千代田区)は3月25日、グループ施設5館が参加する料理コンテストの決勝大会をホテル東日本宇都宮で開催した。予選から67人の料理人が参加し、最優秀賞は「春のヌーベルシノワBOX」を出品した同館の中島貴弘氏が受賞した。
18回目となる今回のコンテストでは、コロナ禍の状況を踏まえ「テークアウトできる料理」をテーマに、完成してから30分後の料理を試食する形式で審査を実施。最優秀賞を受賞した春のヌーベルシノワBOXは、紋甲烏賊(もんごういか)と北海道産アイナメの青山椒風味炒めや、豚の角煮にトマトを加えた赤ワイン仕立ての炒飯など、中華料理に独自のアレンジを加えた品目をそろえた、彩り鮮やかなテークアウト料理。中島氏は「長年学んできた中国料理をテークアウトに詰め込んだ。外食を自粛している方々にこの料理を食べて元気になってほしい。これからも『食べた人を元気にできる料理』の研究に努めていく」と、料理に込めた思いと今後への抱負を語った。審査員からは「自粛生活でテークアウトへの期待は大きい。地域の食材や季節を盛り込んで提供できる料理が出品された。これからはテークアウトも多様化すると思われる。特定のターゲットに絞るなどの新たな挑戦が必要になるだろう」と、テークアウト需要の高まりと商品展開についての総評が述べられた。
コンテストの様子
最優秀賞を受賞した春のヌーベルシノワBOX