日本交通は26日、ハイヤー乗務員の「運転地理検定」取得を開始すると発表した。
運転地理検定が安全運転に貢献
運転地理検定は、一般財団法人運転地理検定協会が実施するもので、特にプロドライバーが運転するにおいて必要な地理知識の習熟度を測るものです。東京をはじめとする首都圏エリアの交差点、道路、施設などについて記述を中心に答える、難易度の高い検定です。地理知識の習熟は、効率的な運行の実現のほか、事故・違反防止など安全運転にも直結するものであり、安心・安全な個別輸送機関の実現という社会的要請に大きく貢献します。
運転地理検定は昨年10月にトライアル開催した団体受験では、受験した17名全員が合格となりました。これを受けて今後も実施することとし、来る3月8日に第2回団体受験より本格導入となります。
一般社団法人 運転地理検定協会 http://www.untenchiri.or.jp/
団体受験で、全乗務員が秘書検定資格を保有
日本交通では、ハイヤーを単なる移動手段としてではなく、お客様一人一人に合わせた最高のビジネス空間としての提供を目指しています。そのため、定期的な乗務員研修や資格取得を通じて、乗務員の育成に注力しています。
ハイヤー業務、ドライバー派遣業務には秘書との連携が重要になることから、秘書業務が出来る乗務員の育成を目指して、全ハイヤー乗務員は秘書検定3級以上の取得を必須としています。秘書検定を実施している公益財団法人実務技能検定協会からは定期的な団体受験の実施が認められており、2013年より実施されています。事前の勉強会開催により、秘書検定3級の合格率は全国平均65%のところ、日本交通では平均95%を維持しており、2018年には協会より成績優秀団体として賞状が授与されました。
技術と健康の両面から安全運行に努める
また、2014年からは茨城県ひたちなか市「自動車安全運転センター 安全運転中央研修所」にて、緊急制動、回避、危険予測動作といったイレギュラーな事案を実体験する「運転技術特殊研修」を定期的に開催し、高い安全運転スキルの習得を目指しています。
さらに、「社員が健康でなければ安全な運転は提供できない」という考えのもとに2015年より「最高健康責任者 Chief Wellness Officer(CWO)」制度を導入。自社独自の健康保険組合で全乗務員に年2回の健康診断を行い、特に糖尿病、血圧異常、無呼吸症候群など、運転に影響を及ぼす健康リスクは厳しくチェックしています。