10連休GWで17%増5.9兆円
観光庁の旅行・観光消費動向調査の結果、2019年4~6月期の日本人の観光、帰省、出張などを含む国内旅行消費額は、前年同期比17.1%増の5兆9千億円となった。21日に発表された速報値。10連休のゴールデンウイーク(GW)に加え、全般的に好天に恵まれたことで延べ旅行者数が増加し、2010年度の調査拡充以降、宿泊旅行、日帰り旅行ともに4~6月期として最高値を記録した。
改元に伴って10連休のGWが可能な日並びになったことで5月の旅行消費が伸びた。天候の面でも5月の日照時間が記録的に多かった地方が多く、旅行環境に恵まれた。
4~6月期の旅行消費額の内訳は、宿泊旅行が前年同期比16・4%増の4兆4289億円、日帰り旅行が同19・6%増の1兆4711億円。
月別に見ると、宿泊旅行は4月が前年同月比3.8%増の1兆2504億円、5月が同18.3%増の1兆8270億円、6月が同27.9%増の1兆3515億円。
日帰り旅行は4月が同15.2%増の4534億円、5月が同41.1%増の6321億円、6月が同0.8%減の3856億円だった。
4~6月期の延べ旅行者数は、宿泊旅行が前年同期比19.1%増の8335万人、日帰り旅行が同7.6%増の8190万人。伸び率は特に宿泊旅行で高く、10連休のGWによって宿泊を伴う旅行に出掛ける人が多かったとみられる。
月別延べ旅行者数を見ると、宿泊旅行は4月が前年同月比13.0%増の2322万人、5月が同28.2%増の3518万人、6月が同13.3%増の2496万人。
日帰り旅行は4月が同4.3%増の2395万人、5月が同15.8%増の3299万人、6月が同1.2%増の2495万人だった。
1人1回当たりの支出額を示す旅行単価は、宿泊旅行が前年同期比2.3%減の5万3135円、日帰り旅行が同11.1%増の1万7963円だった。宿泊旅行の単価を月別に見ると、4月が前年同月比8.2%減の5万8659円、5月が同7.8%減の5万6308円とマイナス、6月が同12.8%増の4万7979円とプラスだった。