観光庁の旅行・観光消費動向調査の速報値で、2017年の日本人の国内旅行消費額は、延べ旅行者数、1人1回当たりの旅行単価がほぼ前年並みで、前年比0・7%増の21兆1028億円となった。3年連続の増加。内訳は宿泊旅行が0・1%増の16兆520億円、日帰り旅行が2・6%増の5兆509億円だった。消費額全体と宿泊旅行の消費額は2010年以降で最高となった。
延べ旅行者数は、宿泊旅行が前年比0・7%減の3億2346万人、日帰り旅行が同2・6%増の3億2373万人。日帰り旅行の延べ旅行者数は、10年以降で最高だった。
1人1回当たりの旅行単価は、宿泊旅行が前年比0・8%増の4万9625円、日帰り旅行が同増減なしの1万5602円だった。
第4四半期は1%減 10月の台風など影響
17年10~12月期の日本人の国内旅行消費額(速報値)は、前年同期比0・8%減の5兆219億円だった。内訳は宿泊旅行が1・4%減の3兆7811億円、日帰り旅行が0・9%増の1兆2409億円。
延べ旅行者数は、宿泊旅行が前年同期比2・9%減の7528万人、日帰り旅行が同1・9%増の7400万人。1人1回当たりの旅行単価は、宿泊旅行が同1・6%増の5万224円、日帰り旅行が同1・0%減の1万6768円だった。
旅行消費額を月別に見ると、宿泊旅行は10月が前年同月比8・0%減の1兆2723億円、11月が同5・9%増の1兆3831億円、12月が1・7%減の1兆1257億円。10月は、2週連続で週末に台風が襲来した影響を受けて宿泊旅行の消費が伸び悩んだとみられている。