
商船三井さんふらわあは10月5日、日本初のLNG燃料フェリー「さんふらわあ くれない・むらさき」がグッドデザイン賞2023を受賞したと発表した。
株式会社商船三井さんふらわあ(社長:牛奥 博俊、本社:東京都千代田区、以下「商船三井さんふらわあ」)が運航する、日本初のLNG燃料フェリー「さんふらわあ くれない」「さんふらわあ むらさき」(註1、以下「本船」)が、公益財団法人日本デザイン振興会(JDP)が主催する、グッドデザイン賞(註2)2023を受賞しました。同賞を長距離フェリーが受賞するのは33年ぶりとなります。
日本初のLNG燃料フェリー「さんふらわあ くれない」
受賞に際して、審査員からは「トラック物流にさまざまな課題が出ている昨今、モーダルシフトは喫緊の課題である。しかしながら船舶においても動力源はディーゼルエンジンが主流であり、環境対応が求められる。そんな中で本船は、国内初のLNG燃料フェリーを実現。港湾だけでなく航行地域の環境保護も期待される。100年以上の歴史をネーミングや船内の仕立てに反映させつつ、QRコードによる情報提供(註3) 、ユニバーサルデザインを取り入れたターミナルなど、時代に即したアップデートを巧みに盛り込んでいる点も共感した。」と高く評価されました。
本船は、日本で初めてLNG(液化天然ガス)を燃料として航行する大型フェリーで、同燃料を使用することにより、環境負荷の大幅軽減に貢献します。また、最先端の技術やこだわりの設計により、静粛性も大幅に向上しました。なお、貨物輸送の面においては、トラックの積載台数を大幅に増やし、ドライバーズルームもさらに拡充。旅客輸送との両面において、輸送力・利便性が向上しました。
エントランスの三層吹き抜けアトリウム 和室と洋室を自由に行き来ができる、
長距離フェリー初の「コネクティングルーム」
QRコードによる情報提供 ユニバーサルデザインを取り入れたターミナル
今回のグッドデザイン賞2023受賞を通じ、商船三井グループフェリー事業の基本コンセプトである「カジュアルクルーズコンセプト」(註4)のさらなる浸透を加速させ、単なる移動手段だけではない、乗船されるお客様の思い出に残る船旅を今後も提供していきます。