日本国際観光学会(JAFIT)は4日、第27回全国大会を東京都調布市の白百合女子大学で開いた。大学教育を中心に約100人の会員が出席した。
大会テーマは「観光学部・学科学生をどのように業界へと導くか」。江戸川大学社会学部教授で同学会会長の崎本武志氏は冒頭あいさつで、「コロナ禍の影響で人員不足や観光業界離れが叫ばれている現状、観光業界と観光学部や学科の教育スタンスに乖離(かいり)が生じていることが懸念されている。その影響から、観光業界に所属し、第一線で活躍しておられる皆さまと、観光学部学科に所属する学生および大学教員の皆さまとの思惑の不一致により、双方が『こんなはずではなかった』となるケースも散見されている」と指摘。その上で「パネルディスカッションや議論、分科会での発表を通じて、観光業界の就職事情や求められる人物像について理解を深めていただきたい」と本大会開催の意義を強調した。
パネルディスカッション「観光学部・学生をどのように観光業界に導くか?」には、浦和大学社会学部教授の藤島喜代仁氏、ホスピタリティコーチングサービス代表の青木昌城氏、サービス連合情報総研業務執行理事・事務局長の神田達哉氏が登壇。日本大学国際関係学部准教授の矢嶋敏朗氏がコーディネーターを務めた。
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