一般社団法人日本宿泊産業マネジメント技能協会(JLM、作古貞義理事長)は22日、東京都千代田区の流通科学大学東京オフィス会議室で設立総会を開いた。同協会は、宿泊業界向けの国内初の国家検定試験「ホテル・マネジメント技能検定」の運営・管理を行う。
同協会は、NPOシニアマイスターネットワークを母体として設立した「厚生労働大臣指定試験機関」の「ホテル業界検定スタートアップ支援協議会」を改組し、設立したもの。同協議会は2018年7月に、職業能力開発促進法47条に規定する「ホテル・マネジメント職種に係る技能検定試験を行う者」の指定を受け、国家検定・指定検定試験機関として活動を開始。19年3月23日に「第1回ホテル・マネジメント能力検定試験」を東京会場(東海大学高輪キャンパス)と大阪会場(大阪大豊中キャンパス)の2カ所で実施した。
ホテル業界検定スタートアップ支援協議会は、国家試験導入期の制度開発を主目的とした任意団体であったことから、検定試験機能に特化した機関への組織改編が必要となり、今回の一般社団法人設立となった。
全国規模での国家検定試験を公正・適格に運用できる「独立した検定機関」として、高度化ニーズに適応する評価システム(試験問題開発、採点評価、試験運営管理)の機能整備、仕組みの品質管理・リニューアルなどを行っていく。
日本宿泊産業マネジメント技能協会の設立予定日(官報公示予定期日)は19年9月1日。英文名称は、Japan Lodging Management Competence Association(略称・JLM)。事務所は、東京都千代田区平河町2の5の5全国旅館会館2階、TEL03(6910)0660。
理事長には、作古貞義氏(流通科学大学・名誉教授)が就任。副理事長には、伊達美和子氏(森トラスト・ホテルズ&リゾーツ・代表取締役)と安島博幸氏(立教大学名誉教授・跡見学園女子大学教授)の2人が、専務理事には川名幸夫氏(西武文理大学・名誉教授)がそれぞれ就いた。
その他の理事9人、幹事2人は次の通り(敬称略)。
【理事】阿部憲子(南三陸ホテル観洋・専務取締役・女将)、浮舟邦彦(慈慶学園グループ・総長)、清原當博(ホテルオークラ東京・前会長)、積田朋子(観光経済新聞社・代表取締役)、中内潤(中内学園・理事長)、中川誠士(福岡大学・常務理事・副学長)、広瀬貴司(マイナビ・紹介事業本部部長)、藤野公孝(全日本シティホテル連盟・最高顧問)、森本昌憲(日本ホテル・レストランサービス技能協会・会長)
【幹事】薬師丸正二郎(立教大学・特任准教授)、丹治朋子(川村学園女子大学・教授)
作古理事長
8月22日に開かれた設立総会