日本旅行はこのほど、地域の観光協会やDMO向けに、次世代の観光産業をリードできる経営・マネジメント人材を育成する研修プログラムを監査法人のトーマツと共同開発した。戦略立案や施策実行スキルを持つトップマネジメント層が脆弱(ぜいじゃく)という各地の悩みを解消する人材育成システムという。
プログラムは観光推進組織として必要な地域経営や、効果的な観光推進のための基礎となる知見を習得できる内容。
戦略策定と経営管理全般、地域誘客と観光地における各種施策実行、それぞれに深い知見を持つ両社の強みを生かした内容となっている。
講師(候補者)は古屋秀樹氏(東洋大学国際観光学部教授)、緒方葉子氏(日本旅行国際旅行事業本部部長)、トーマツの地域金融活性化推進室の講師など。開催は2カ月に1回程度で計3回。時間は1回約3時間程度。受講者数は15人から最大30人程度。プログラムの冒頭、東洋大学の古屋教授が観光地経営の潮流をテーマに観光が地域経済に及ぼす影響と可能性などを講演する。
同社は今後、地域の観光事業者対象のプログラムも開発する方針。