韓国観光公社(KTO)は12日、日韓観光交流の促進や韓国の観光活性化を図るイベント「韓国観光の夕べ」を東京ドームホテルで開いた。日韓交流人口1千万人に向け、両国の観光関係者が意見を交わし交流した。
主催者を代表して韓国文化体育観光部の羅棕珉(ナ・ジョンミン)次官は「両国には難しい問題がある中、昨年は訪韓231万人、訪日714万人と過去最高を記録した。旅行関係者が協力し1千万人を達成したい」と述べた。駐日韓国大使館の李洙勲(イ・スフン)大使は、「相手国の文化を理解し、親密感を高めるには、訪問し旅行することが大事」と語り、5月の日中韓サミットで合意した日韓中3千万人の交流目標達成への意欲を示した。日韓交流1千万人については「より多くの日本人が韓国を訪れ、両国間の均衡のとれた交流を期待する」と持続的でバランスの取れた相互交流に期待した。
来賓としてあいさつした観光庁の田村明比古長官は「相互交流1千万人時代を迎える。日本は第3次韓流ブームなど若者を中心として交流が増えている。若者が韓国文化を楽しみ、ソウル、釜山だけでない、さまざまな場所に訪れるよう取り組んでいきたい」と交流拡大を誓った。
日本旅行業協会の田川博己会長は「今年は平昌五輪・パラリンピックがあり盛り上がった。スポーツなどを通じた草の根交流が実を結ぶこととなる。もっと深掘りして上乗せする努力をしたい」と意気込んだ。
イベントでは、伝統文化やウェルネス、芸能公演など、高い付加価値を持つ新たなテーマ観光を紹介した。