中国に新施設開業へ
星野リゾートは13日、YouTube配信でプレス発表会「星野リゾートLIVE2020」を行い、コロナ下の経営状況や今後の開業計画を発表した。9月は半数以上の施設で前年レベルの売り上げに回復。来夏までに国内で3軒、海外で中国に1軒の施設を開業する。
星野佳路代表は9月の業績について「国内外41施設中、27施設が昨年レベルの売り上げに回復した。個人旅行型、地元に密着したマイクロツーリズム型、宿泊を目的とするデスティネーション型の施設は回復が早い」「都市型の施設はイベントや展示会、スポーツ観戦がなかったため回復が遅い。沖縄、ハワイなどマイクロツーリズム市場が存在しない離島の施設も回復が遅い」と述べ、施設の特徴や立地により回復に差が生じている現況を伝えた。
Go Toトラベルキャンぺーンについては「10月以降に利用者が急増し、プラスに働いている」と説明。ただ、「この需要が今年4~6月の後ろ倒しなのか、Go To終了後の来年2~4月の前倒しなのかを考える必要がある」とした上で、Go Toトラベルキャンぺーン終了後の需要獲得策を考えるべきとの方針を示した
同社は、国内では10月22日に「BEB5土浦」(茨城県土浦市)、来年1月に「界 霧島」(鹿児島県霧島市)、同年夏に「界 別府」(大分県別府市)を開業。
来年春には、バリ、台湾、ハワイに次いで海外4軒目となる「星野リゾート嘉助天台」を中国・浙江省に開業する。星野代表は「日本と中国で事情が異なる部分もあるが、フラットな組織文化が星野リゾートの要。ノウハウやモチベーションの作り方を学び、現地スタッフと共有したい」と述べた。
星野代表
嘉助天台