星野リゾート(星野佳路代表)は来年までに国内外で7軒の旅館・ホテルを開業する。山口県長門湯本温泉では来年3月12日、「界 長門」を開業。同社は地元行政の委託を受けて同温泉全体の新たな整備計画も進めており、星野代表は「温泉ランキング(観光経済新聞社主催「にっぽんの温泉100選」)のトップ10を目指す」と改めて述べた。
9日に東京都内で行った報道陣向けの定例発表会で明らかにした。
新規開業する界 長門は客室数40室で、1泊2食付き2万2千円から。「山口県の武家文化を生かした御茶屋屋敷」をテーマに、客室は「藩主が泊まる部屋」をイメージした。
旅館の開業とともに、温泉街全体もリニューアルする。川沿いのテラスと川床の設置、外湯「恩湯」の建て直し、夜間照明の整備を行い、宿泊客がそぞろ歩きできる環境を整える。界 長門には宿泊客以外も利用できるカフェを設置。旅館をそぞろ歩きのコンテンツの一つに機能させる。
沖縄県には「西表ホテル」(竹富町西表島)、「リゾナーレ小浜島」(同町小浜島)、「星のや沖縄」(読谷村)の3軒を開業する。星のや沖縄は、沖縄の史跡「グスク」をイメージした塀「グスクウォール」で建物を囲むほか、100室の全客室を低層階のオーシャンフロントにした。1泊食事別で10万9千円から。隣接地に海を望むカフェ「バンタカフェ」もオープンする。ともに来年5月20日のオープン。
星野代表