国内外で72施設を運営する星野リゾート(長野県軽井沢町)は1日、新卒採用の新しい取り組み「選考スケジュールも自分で決める、学生主体の通年採用」を開始した。大学1・2年生でも同社のセミナーやインターンシップ、選考に参加できるほか、学生が主体的に選考スケジュールを決定できるのが特徴で、観光業界として初の試み。学生自身のペースで入社前に会社の理解を深め、自身の価値観に合った働き方ができるかを見極めるプログラムを通年で提供する。
現在の就職活動は新卒一括採用が主流で、採用する側の企業都合で選考スケジュールが組まれることが多い。同社では、企業主体の採用活動の在り方を課題と捉え、これまでもユニークな採用活動を実施してきた。2013年には、入社月を4月、6月、10月、2月のいずれかから選択できる制度を開始。大学卒業後も短期留学やボランティア活動、旅行など、入社までの期間を有効に活用できるようにした。今年度からは、入社オファーへの回答期限を含め、すべての選考スケジュールを学生の意思で決められるように変更している。
会員向け記事です。