山形県はこのほど、07年1〜12月の外国人旅行者の県内受け入れ状況をまとめた。宿泊施設と立ち寄り観光施設の受け入れ人数は6万4570人、前年比23.8%の伸びで初の6万人台に。香港、中国の伸びが大きかったほか、県が受け入れに注力する台湾人観光客も安定した伸びをみせたことが好調要因と言えそうだ。
調査は昨年1〜12月に、同県内の政府登録ホテル・旅館など81施設、立ち寄り観光施設11施設を対象に実施した。
延べ人数のうち、宿泊施設の受け入れ数は2万8274人で、前年比0.1%の減少。一方立ち寄り施設の受け入れ数は3万6296人で、同52.1%の増加となった。
国籍別の動向では、台湾が4万1229人で前年比25.5%増、韓国が1万237人で同10.2%増、香港が同158.1%増の5463人、中国が同39.8%増の1521人、アメリカが同8.2%減の2743人、その他が同11.5%減の3377人だった。
同県観光振興課の丸山潔課長は「母数は少ないが、香港、中国の伸びは大きい。また、一番多い台湾からの訪問客も着実に伸びている。新年度は台湾に現地コーディネーターを置くなどして売り込みに力を入れ、さらなる誘客を図りたい」と話し、台湾からの誘客に注力することを明らかにした。