観光庁はこのほど、旅行・観光消費動向調査の2011年7〜9月期の結果(速報値)をまとめた。観光を目的とした国内宿泊旅行の延べ旅行者数は前年同期比13.5%増の6246万人だった。東日本大震災の影響などによる需要の落ち込みから回復し、月別では7、9月は前年同月比で2割増だった。
国内宿泊観光旅行の延べ旅行者数は、7月が22.7%増の1720万人、8月が1.6%増の2661万人、9月が25.8%増の1865万人。7月以前の前年同月に対する増減は3月が21.6%減、4月が21.2%減、5月が6.4%減と前年を下回って推移し、6月が1.3%増だった。
国内日帰り観光旅行は、7〜9月が9.0%増の6516万人。7月が0.6%増の1742万人、8月が10.2%増の2577万人、9月が15.1%増の2197万人だった。
観光目的に加えて、帰省や出張を含めて旅行消費額を算出すると、国内宿泊旅行は単価が4万7454円で全体が5兆1400億円、国内日帰り旅行は単価が1万5632円で全体が1兆5300億円と推計された。