昭文社は3日、自治体・観光関連施設向けに「EV充電スタンド」の提供を始めると発表した。
自治体や観光施設向けに提供をスタートし、観光地における電気自動車(EV)の利用環境の整備に寄与し、EVで観光する世界の実現を目指して取り組んでまいります。
【背景】
SDGsに基づく世界的な脱炭素社会への取り組み、ロシアのウクライナ侵攻に伴う化石燃料由来エネルギー価格の上昇など、EVの普及がさらに求められる情勢の下、今後は日常だけでなく非日常である旅行の際にも、ますますEVの利活用が進んでくるものと予測されます。そのような中、経済産業省は「グリーン成長戦略」を発表し、2030年までに15万基の充電インフラを整備することを目指していますが、とりわけ観光地においてはまだまだ充電インフラの設置台数は十分とは言えない状況です。
マップルとヘッドスプリングは、以前から蓄電システムの企画・開発など脱炭素の実現に向けて取り組んでおりますが、現在課題となっている観光地へのEV充電スタンドの提供を行うことで、EV利用者が従来のガソリン車と同様にドライブや観光を楽しむことが出来る環境を作り、観光地の脱炭素化とともにEV自体の普及拡大にも貢献してまいりたいと思います。
【概要】
市区町村役場などの公共施設や宿泊施設、遊園地といった観光施設など、多様なお客様のニーズに対応したEV充電スタンドをご提供いたします。また、初めて充電スタンドを導入される事業者様が導入しやすいよう、各施設の状況に応じた最適なご提案と必要な設置工事のアレンジメントなども行います。
ご提供する充電スタンドは、ヘッドスプリングの資本提携先でもある河村電器産業社製の「wayEV」を中心にラインアップいたします。
「wayEV」は独自の機能(※2)によって受電設備の増設や契約電力の大幅な変更が不要で、増設対応も行いやすいシステム設計になっておりますので、初めて導入される施設様にも導入しやすい製品となっております。また、ご要望に応じてEV利用者への課金機能(専用アプリ、管理クラウド等)をオプションで提供いたしますので、宿泊施設であれば、平日の宿泊客が少ないときに周辺住民へEV充電スタンドの利用を開放して課金収入を得るといった新しい収益に繋がるサービス設計なども可能になります。
※2)EV充電による電力のひっ迫時に電力のデマンドを抑えることで、電力ピークの平準化によって契約電力を抑えられる制御機能
【今後の展開】
今後はハードウェアからサービス提供まで一貫したソリューションを提供し、旅行シーンにおけるEVの利活用を推進していきたいと考えております。既にマップルラボ(※3)にてEV充電ステーションマップを公開しておりますが、マップルが保有する観光情報やマップルとヘッドスプリングが共同で開発した旅行プランニングエンジンを活用し、EV利用者のための観光情報の提供や旅行プランの作成支援サービスの提供などを予定しています。また、EV未保有者に対して観光地でのEVレンタカーの利用を促進し、観光体験価値としてのEV利用なども視野に入れて取り組んでいきたいと考えています。
EV利用者にとって旅行しやすい環境作りを通じて、観光地の環境保全を支援し、SDGsに沿った(※4)サステナブルツーリズムの実現を目指して取り組んでまいります。
※3)価値体験サイトMAPPLE LABS(マップルラボ)はこちらから→ https://mapple.com/labs/
※4)今回の取り組みは、SDGsの17のゴールのうち、特に7番、11番、17番に貢献するものと考えています。
【本件の事業会社概要】
<マップル>
社名 :株式会社マップル
所在地 :東京都千代田区麹町3丁目1番地
事業内容:地図・ガイド情報等を基にしたデジタルデータベースの企画・制作・販売・使用許諾およびそれらを活用したサービスの提供
代表者 :代表取締役社長 大日方 祐樹
URL: https://mapple.com/
<ヘッドスプリング>
社名:ヘッドスプリング株式会社
所在地:東京都品川区東品川2丁目5番5号
事業内容:パワーエレクトロニクス製品の開発・製造・販売事業、新興国向けコンサルティング・新エネルギー事業
代表者:代表取締役社長 星野 脩
URL:https://headspring.co.jp/