地図、ガイドブック出版の昭文社(東京都千代田区)は6月30日、宿泊予約サービスに参入した。
同日創刊した月刊旅行情報誌「たびえーる」で毎月約400軒の宿を紹介。新設の宿泊予約サイト「たびえーるnet」(http://tabi-yell.net/)と同社コールセンター(TEL0120・378・489)で宿泊予約を受け付ける。携帯サイトからも予約できる。
紙媒体とネットのクロスメディア戦略で先行するリクルートの「じゃらん」「じゃらんnet」を追撃する
宿が支払う手数料は8%。一定客室数の登録義務(客室ブロック)はない。旅行情報誌たびえーるへの掲載料は無料だ。
現在の契約施設数は1100軒。来年3月末までに7千軒、3年後に1万2千軒との契約をめざす。契約宿泊施設の内訳については「ガイドブックで取材した観光地の旅館が中心になる」(昭文社)という。
じゃらんでは、紙媒体への広告掲載料が発生するが、たびえーるでは宿から掲載料を一切とらない。またコールセンターを設置し、ネット以外からの予約受付体制も整えた。
たびえーるは、関東・首都圏版11万部、関西版8万部、東海版6万部の計25万部を発行。前半の80〜100ページに特集記事を載せ、後半の160〜140ページでおすすめの宿400軒を紹介する。各宿の紹介とたびえーるオリジナル宿泊プラン、携帯電話用のQRコードなどを掲載する。オールカラーで、定価は税込み300円に設定。毎月1日に発行する。
「まっぷるなどガイドブックで取材した旅館ホテルのデータが1万2千軒分ある。信頼度の高い出版物をもつ当社の特長を生かし、読者と宿泊施設に新しいサービスを提供する」(同社)。