アスコット社(シンガポール)は16日、NTT都市開発(東京都千代田区)が開発した複合施設「レソラ今泉テラス」内に、日本初進出となる宿泊施設「lyf Tenjin Fukuoka(ライフ天神福岡)」を開業した。次世代の旅行者に向け、暮らし、仕事、遊びを融合させた滞在を提案する。
同館は、天神駅から徒歩圏内の今泉エリアに立地するレソラ今泉テラス内の3階から9階部分にある。機能的で快適なプライベートワークスペースを確保できる「ワン オブ ア カインド」(72室)や、今泉公園と街並みが望めるプライベートテラス付きの「サイド バイ サイド プラス」(12室)など131室を有する。館内にはシンガポールや福岡を拠点とするデザイナーによるインテリアデザインとグラフィックを施し、コワーキングスペースやソーシャルキッチン、コインランドリーやカフェバーを整備した。同社のホテルブランド「lyf」が体現する、次世代の旅行者向けのlive―work―play(暮らす・働く・遊ぶ)が一体となった滞在環境を創出した。
アスコットジャパンのマックス・フィリップス社長は「lyfはアスコット社のブランドの中でもユニークな立ち位置で、ホテル、コリビング、レジデンスの良い部分を掛け合わせている。今回の開業に当たり、多くのスタートアップやアーティストが集まっている福岡という土地にオープンすることは、lyfブランドとしてもぴったりだと思う」と述べ、福岡で開業することの意義を伝えた。
同社のタン・ライ・セン代表は今後の事業展開について「同ブランドのホテルをオーストラリア、中国、マレーシア、フィリピン、ベトナムにも開業する予定だ」と明らかにした。
サイド バイ サイド プラスの室内