「SLと洋館、心和むまちを歩く」(栃木県茂木町)、「“ひょうたん島”のまちを歩く」(山形県川西町)、「手すき和紙の里を歩く」(埼玉県小川町)など23編の旅の話。
東京成徳大学人文学部観光文化学科教授で旅行作家でもある秋山氏が、2010年から3年間出演したNHKラジオ第1放送の金曜倶楽部「旅に出ようよ」の放送の中で、話しきれなかった内容を1冊の本にまとめた。
あとがきでこう振り返っている。
「出番は毎月第1金曜日。カメラ、録音機、フィールドノートを持って街を歩き、そこで見たもの、感じたことをそのままに話し、その土地の魅力、産物、見所などを紹介した。その土地の雰囲気を最もよく表しているような音を放送で流したが、何の録音をし、流すかは、実際に現地に行って、まさに、聴覚、視覚、それらすべてのアンテナをめいっぱい働かせて、自分で探し出していった」
写真も満載。平易な文体で、読み進んでいるうちに自分が歩いている気分にさせてくれる。
13年5月29日発行。A5判、231ページ。1680円(税込み)。問い合わせは新典社TEL03(3233)8051。