赤ちゃんや小さな子供を連れて旅行に行きたいと考えている親は多いが、育児用品などの荷物の多さや安全面などでためらったり、行きたい旅行地に行けなかったりする場合が多い。
子供用品メーカーのミキハウスの子会社で、筆者が社長を務めるミキハウス子育て総研(大阪府八尾市)は、実際に幼い子供を持つ親からの意見を基に100項目にわたるチェックリストを作成。旅館やホテルを調査し、70項目以上クリアした施設を「ウエルカムベビーのお宿」として認定する事業を展開している。
同書は認定の際に使う100のチェック項目を基に、子連れ歓迎の宿づくりのためのポイントを実例を挙げながら具体的に紹介する。このほか、小さい子供を持つ親に聞いた子連れ旅のニーズに関するアンケート調査の結果や、認定を受けた宿泊施設、また同社が行っている子連れ旅に適した観光地を認定する事業「ベビーズヴァカンスタウン」についても記述している。
「子連れ旅行は、両親とだけでなく、お母さんグループや祖父母を含めた3世代旅行などいろいろな形態が考えられ、平日利用や大人数での利用の拡大にもつながる」と同書。
週刊住宅新聞社刊。1575円。