あらゆる飲食店の中でも、特に地域ごと、店ごとの違いが出やすい「駅そば」は、オリジナリティーに富んだ究極の“限定グルメ”と言える。
駅での滞在時間が短くなっていることに加え、駅ナカグルメの台頭など、多くのライバル店が登場するなか、駅そばは和食の伝統を守りながら、おいしさを追求し、進化し続けている。
本書では、東西の駅そばの違いや最新事情について、著者の鈴木氏が約2千軒の駅そば店を巡って取材し集めた豊富なデータを基にまとめている。
鈴木氏は学生時代に旅に目覚め、旅から派生するさまざまなジャンルをテーマに雑誌などに寄稿する「旅のスピンオフ・ライター」として活動している。
幼いころから駅そばに親しみ、その魅力を探求し続けている駅そば研究の第一人者だ。
新書判、840円(税込み)。問い合わせは交通新聞社販売部TEL03(5216)3217。