中国地方の12市で組織する中国広域観光連絡協議会は1月26日、東京の観光経済新聞社を訪問、各市の最新の観光トピックスを紹介した。
広島市は同市佐伯区湯来町の「広島市国民宿舎湯来ロッジ」「湯来交流体験センター」を紹介。湯来ロッジは天然温泉を備えた宿泊施設。併設する交流体験センターで伝統的なこんにゃく作り体験や市内の神楽団によるエンターテインメント性が高い「広島神楽」を上演している。
広島駅ビル内にある「お好み焼体験スタジオOKOSTA」では、通常店員が焼くお好み焼を、客自身に焼いてもらう「お好み焼き体験」が楽しめる。
呉市(広島県)は昨年開催されたG7広島サミットで各国首脳に振る舞われた同市の産品をPR。岸田文雄首相が各国の首脳に贈呈した同市産の万年筆は「お土産に最適」と同市。同市は万年筆の老舗メーカー「セーラー万年筆」の発祥地。市内に工場があり、多くの商品を生産している。
戦艦大和の主砲を削ったとされる超大型旋盤「15299機」が2022年11月、69年ぶりに呉に帰還。昨年5月から同市の大和ミュージアムで公開されている。
岡山市は、22年11月にリニューアルオープンした岡山城を紹介。「黒い外観に磨きがかかり、一層奇麗に。中の展示も見やすく、分かりやすく改装した」(同市)。城の天守閣を閉館後、バンケット会場として利用できる企業などに向けたプランも好評という。
同市北区建部町の「たけべ八幡温泉」は、岡山市の中心から車で約1時間、清流・旭川のほとりに建つ温泉施設。源泉掛け流しの天然温泉や、旬の素材を取り入れた季節の料理を楽しめる。
同協議会は雑誌などのメディアを対象に招へい事業を実施。加盟市2市以上を取材する記者に費用を助成している。
加盟市は前記3市のほか、広島県尾道市、竹原市、東広島市、庄原市、府中市、山口県岩国市、島根県松江市、浜田市、大田市。
(左から)呉市東京事務所の菅成麻佑主事、広島市東京事務所の田本理次長、岡山市東京事務所の立川尚寛所長補佐