JR東日本は6月27日、20周年を迎えた切符予約や観光情報の閲覧などができるポータルサイト「えきねっと」を大幅にリニューアルする。ウェブ版ではUIを一新し、スマートフォンアプリ版では最短3タップで新幹線の予約を可能にするなど、2000年のサービス当初から寄せられていた利用者からの要望に応え、利便性を向上する。
えきねっとは、2000年4月にインターネットモールとして開業。現在は、インターネット上での指定券予約サービスおよび旅の情報などのインターネットサービスを提供している。
リニューアルではUIを刷新。経路検索をトップ画面に配するほか、進行方向を見ながらの座席選択、空席情報の閲覧、価格比較が可能になる。また、新幹線eチケットを3タップで予約できるようにするほか、指定席券売機にかざして5秒で切符が受け取れる「受取QRコード」実装し、2人以上の予約をするとQRコードを二つに分けて送れ、離れた同行者が別の駅で別の時間に発券できるようになる。
支払い方法は、予約時決済となるクレジットカード支払いに加え、コンビニや金融機関での支払いを可能にする。
「大人の休日倶楽部割引」が適用された新幹線eチケット商品を新たに販売。「株主優待割引」「往復割引」が適用された新幹線eチケット商品や、「大人の休日倶楽部パス」「週末パス」など、一部の切符が購入できる。
JRE POINTはよりたまる仕様に。新幹線eチケット(指定席)で最大2%、チケットレスサービスで最大5%を付与する。ビューカードを使用するとさらにポイントが付与される。たまったポイントは「特典チケット」「アップグレード」などで使用できる。
訪日外国人旅行者向け「JR―EAST Train Reservation」もリニューアル。指定席予約に加え、訪日・在留外国人向け鉄道パス、新幹線eチケットなどの取り扱いを始める。きっぷの受け取りは、これまでは指定の窓口での受け取りだったものを、指定席券売機でも受け取れるようにする。また、当日予約、当日受け取り、シートマップ対応、9言語対応も行う。
このほか、法人向け「ビジネスえきねっと」もリニューアルし、UIを刷新。「新幹線eチケットサービス」「えきねっとチケットレスサービス」「えきねっとトクだ値」の取り扱いを始める。
「新幹線eチケットサポートセンター」は6月26日23時30分で終了。27日以降は「えきねっとサポートセンター」の利用を呼び掛けている。
「きっぷの代わりにQRコードをチケットとして利用できるサービスの検討を始めるなど、もっとスムーズ、快適に申し込み、乗車できる新たなチケットレスサービスの導入を進める」と同社。