初となる「ありま湯山かるた会」が3日、有馬温泉(神戸市)の念仏寺で開催された。「有馬温泉百人一首」が1日に発行されたのを記念して行われた。主催は有馬温泉観光協会と有馬夫人会。
有馬温泉は日本書紀にも登場する歴史のある温泉で、これまで多くの歴史上の人物が訪れ、和歌を残している。今回3千を超える歌の中から百首を選び「百人一首」を作成した。読み札の絵柄には味わいのある切り絵を採用。藤原定家や豊臣秀吉、近代では与謝野晶子などの歌が選ばれている。
かるた会には100人が参加。2人1組で、勝敗を競った=写真。成績は、1位の太閤賞が長谷川珠希・下元さら組、2位のねね賞に下元大輔・長谷川朋子組、3位のゆけむり賞には中村有希・王●(●=王へんに路)組と上山理恵・下元かんな組が入った。
観光協会の當谷正幸会長は「有馬温泉百人一首には、お土産としてだけでなく新しい有馬の観光資源としても期待している。有馬百人一首に歌われた有馬の観光地めぐりや、歴女ブームで関心が高まっている歴史観光の素材として活用できる」と述べたほか、かるた会についても「新しい有馬のイベントとして定着させたい」と意欲を示した。
また、かるた会に先がけて、有馬仏教会による東日本大震災の被災者を弔う法要が念仏寺で執り行われた。
初めて開かれた「ありま湯山かるた会」