楽天トラベルは4日、全国1千軒の宿の中から「朝ごはんチャンピオン」を決める「朝ごはんフェスティバル2012頂上決戦」を東京・港区の東京ガス業務用厨房ショールーム「チューボ汐留」で開いた。箱根湯本温泉箱根花紋が初代チャンピオンに輝いた。
エントリーした1千軒の宿の朝食を楽天トラベルのサイトで公開。楽天トラベルユーザーによる人気投票を行ったところ7月17〜31日の2週間で約137万票が集まった。得票数の多かった上位5軒の料理長、シェフらが審査員の前で実際に調理とメニュー説明を行い、実食審査を受けた。
優勝は箱根花紋の矢野雄二副料理長=写真前列中央=による「元気の出る花紋流五色盛り、小田原季節の籠盛り、鯵のつみれ鍋」。矢野副料理長は「社長、板長から3位以内に入らないとクビだと言われてやって来た。お客さまを元気にする朝食の提供をいつも心がけている」とコメント。優勝のクリスタルトロフィーを授与した三木谷浩史会長は「『日本を元気に』という楽天グループのコンセプトと合致している。旅館の朝食には日本文化の特徴、工夫が現れていて素晴らしい」と賛辞を送った。
準優勝はホテルオークラ東京ベイ、レストラン「フォンタナ」の境慎一料理長=写真前列中央左=による「ホテルオークラ伝統のフレンチトースト、5種類のフルーツグラタン・クランキー仕立て黄金焼き、太陽と大地の恵みをお届けするバーニャカウダー風サラダ」。
3位は粟津温泉旅亭懐石のとやの前田茂総料理長=写真前列中央右=による「源泉あわび粥、海鮮お味噌汁、のど黒一夜干し」が受賞。
審査員特別賞には、那須温泉ホテルエピナール那須の菅井慎三総料理長=写真前列左端=による「那須味噌で焼きむすび茶漬け、那須御養卵の泡雪玉子、高原野菜のお浸し」と、東京ベイ舞浜ホテルクラブリゾート、コーヒーハウス「ラベニュー」の町屋裕史シェフ=写真前列右端=による「千葉県産ミートの舞浜スマイルバーガーと千葉県産梨のラテ、チバザポークの舞浜ハッピーサンド、千葉県産鯵のタタキと大和芋のジュレ」が選ばれた。
審査員は、岡武公士社長、“フレンチの鉄人”として有名なラ・ロシェルのオーナーシェフ坂井宏行氏、週刊ホテルレストランの久保亮吾編集長ら6人が務めた。味覚、表現力、独創性、朝ごはんらしさの4項目を各5点、計20点満点で審査した。