観光経済新聞社は12日、大阪市北区のグランフロント大阪のナレッジキャピタル コングレコンベンションセンターホールCで「関西IRシンポジウム」を開催した。会場には観光関係者やIR関係者など約200人が来場した。
IRとはカジノを含む統合型リゾートのこと。世界で活躍するIR事業者を代表して、マカオなどでIRを運営するメルコ・クラウン・エンターテイメントからフランク・ツイ氏(メルコ・クラウン・エンターテインメント・アジア・ホールディングス上席取締役)が来日。特別プレゼンテーション“Integrated Resort Development”(統合リゾート開発)」を行った。
スクリーンには、この日のために用意されたプレゼン資料に紹介された大阪へのIR開業の場合の候補地や投資金額、経済効果などが次々に映し出され、会場からはどよめきが起こった。
フランク氏はパネルディスカッションにもパネリストとして登場した。
このほか、勝見博光氏(大阪市立大学都市研究プラザ特別研究員)が「IR法制化と大阪の誘致戦略」と題して講演し、谷岡一郎氏(大阪商業大学学長)が「IR統合リゾートの時代〜カジノをエンジンとするビジネスモデル〜」と題して基調講演を行った。
後半のパネルディスカッションでは、パネリストの韓国から来日した金●謙氏(パンスターグループ会長、●=さんずいに玄))が韓国のカジノと新たに導入が進められる船上クルーズについて紹介。植田和男氏(日本PFI/PPP協会理事長)が女性向けのPRとして「おもてなしカジノ」という考え方を提案。
また、丸尾真哉氏(JTB西日本常務)はIRを軸にしたインセンティブ旅行の可能性について話した。岡本厚氏(大阪府旅館ホテル生活衛生同業組合理事長)は、インバウンド客1千万人が呼べるIR開業に期待を寄せた。
フランク・ツイ氏の特別プレゼンテーション