瀬戸内エリアの7県で広域の観光振興に取り組む瀬戸内ブランド推進連合はこのほど、来年4月に同組織を改組して設立する新法人「一般社団法人せとうち観光推進機構」の会長(CEO)にJR西日本の佐々木饠之取締役会長が内定したことを発表した。
瀬戸内ブランド推進連合は、兵庫県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県で構成。事務局を広島県商工労働局海の道プロジェクト・チームに置いている。
設立するせとうち観光推進機構は、「瀬戸内」のブランドを確立し、国内外の旅行者に選ばれる地域とするために、エリア全体のマネジメントを担う新組織。
佐々木氏の会長内定のほか、事業本部長(COO)に観光関連事業者向けコンサルティング会社、オブリージュの村橋克則代表取締役が内定した。村橋氏は、瀬戸内ブランド推進連合事務局のせとうち観光推進機構設置準備室長に16日に就任している。
せとうち観光推進機構は、会長、事業本部長の下で、瀬戸内ブランドを推進する「日本版DMO」として、マーケティング戦略を策定し、強いリーダーシップを発揮。2020年東京オリンピック・パラリンピックなどを視野に入れながら、観光関連事業者や金融機関などと広域的に連携し、瀬戸内ブランドの推進態勢を構築していく。
佐々木隆之氏=1970年に一橋大学経済学部卒、日本国有鉄道入社。2007年6月にJR西日本代表取締役副社長兼執行役員。09年8月に同社代表取締役社長兼執行役員。12年5月に同社取締役会長。69歳。
村橋克則氏=1987年に早稲田大学法学部卒、リクルート入社。2003年に同社国内旅行事業部事業部長。05年にリクルートメディアコミュニケーションズ執行役員。07年にオブリージュを設立し同社代表取締役。52歳。