東武鉄道と東武タワースカイツリーはこのほど、2012年春に東京都墨田区に開業する「東京スカイツリー」のカラーデザインを発表した。タワーの色は、日本の伝統的な色とされる「藍白」をベースにした白色。純白よりもかすかに青みがかった色で、東京の空に映えそうだ。
東京スカイツリーは、2011年のテレビ放送デジタル化に向けた放送施設を備えるほか、レストランや店舗などを持つ多機能複合型の施設。タワーの高さは610メートル。昨年7月に着工した。
カラーデザインは、タワーのデザインコンセプト「時空を超えた都市景観の創造=日本の伝統美と近未来的デザインの融合」を考慮して決定。採用した色は、日本の伝統工芸、藍染の技法にならった白色をベースにしたオリジナルカラー「スカイツリーホワイト」と呼称している。
カラーデザインの監修者、彫刻家で元東京芸術大学学長の澄川喜一氏は「『白』は多彩な色を包容し、美しい立ち姿を際立たせることができる。時刻、天候、季節、さらに花火やライトアップにより変化に富み、世界に誇れる、輝く未来のシンボルタワーの出現となるだろう」と話している。
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(画像提供=東武鉄道、東武タワースカイツリー)