東京メトロとエース、キャリーバッグのご使用マナー向上に関する合同啓発を開始


 東京メトロとエースは、キャリーバッグのご使用マナー向上に関する合同啓発を開始した。

 東京地下鉄株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役社長:山村明義、以下「東京メトロ」)とバッグメーカー エース株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:森下宏明、以下「エース」)は連携し、キャリーバッグのご使用マナー向上に関する啓発活動に取り組みます。

キャリーバッグのご使用マナー向上啓発ポスターキャリーバッグのご使用マナー向上啓発ポスター

 近年、駅構内や列車乗降時におけるキャリーバッグによるトラブルが増加傾向にあることから、東京メトロとエースは合同でマナー啓発活動を実施します。東京メトロの各駅で啓発ポスターを掲出するほか、エースのコーポレートサイト、直営店及びエース製キャリーバッグを取り扱う鞄売り場にて啓発ポスターを掲出することで、正しいキャリーバッグのご使用マナーについて広く啓発していきます。

東京メトロは、これからも首都東京の都市機能を支える交通事業者として、マナー啓発活動を積極的に実施し、より安全で快適な駅構内・車内空間の創出を目指していきます。
エースは、マナー啓発はキャリーバッグの製造を行う上での社会的責務と捉え、今後も積極的に実施していき、よりよい社会の実現に向け貢献していきます。また、安全で快適な移動をサポートする商品を今後も創出していきたいと考えます。

東京メトロとエースによる、キャリーバッグご使用マナー向上啓発活動について
■実施日
2019 年11 月12 日(火)より順次
■活動内容
・東京メトロ各駅での啓発ポスターの掲出
・東京メトロの一部駅のデジタルサイネージにて啓発ポスターの掲出
・エースのコーポレートサイト、直営店及び全国のエース製キャリーバッグ取り扱い鞄売り場での啓発ポスターの掲出
・二社合同で東京メトロ駅構内にてキャリーバッグご使用マナー向上に関する呼びかけ

東京メトロにおける、キャリーバッグによるトラブルと手荷物に関するご意見
東京メトロの調査(図1)によると、キャリーバッグによるトラブルの件数は増加傾向にあります。また発生したトラブルで最も多いのはエスカレーターご利用時で、次いで、歩行時のトラブルでした。中でもエスカレーターご利用時に発生した事故は、他のお客様の怪我につながるケースもみられます。また、一般社団法人日本民営鉄道協会が行った2018 年度「駅と電車内の迷惑行為ランキング」のアンケート(図2)によると、『荷物の持ち方・置き方』が1 位となり、内訳として「背中や肩のリュックサック・ショルダーバッグ等」、「座席に置かれた荷物」、「床(足もと)に置かれた荷物」、「傘(濡れ傘・先端を向けられる等)」、「乱暴なキャリーバッグの運び方」等が項目として挙がっているなど、とりわけお客様の手荷物に関するマナーについて社会の関心が大きくなっているといえます。

東京メトロにおける、キャリーバッグご使用マナー・安全性向上の取り組み
①キャリーバッグや手回り品マナーポスターの掲出(2010 年~)
東京メトロでは2010 年から多言語により各駅に車内手荷物品やキャリーバッグのご使用マナーに関するポスター
を掲出し、継続的にお客様にご使用マナー向上の啓発を行っています。

2012 年度啓発ポスター2012 年度啓発ポスター

2018年度啓発ポスター2018年度啓発ポスター

②鉄道各社と連携したマナーの呼びかけ

全てのお客様に安全、安心して駅をご利用頂けるようにエスカレーター「みんなで手すりにつかまろう」キャンペーンを実施し、鉄道各社と共同で、キャリーバッグのご使用法も含むご利用マナー向上の呼びかけを行いました。

エースにおける、キャリーバッグご使用マナー・安全性向上の取り組み
①キャリーバッグの持ち方マナーマーク(2010 年~)

キャリーバッグと人との接触トラブルの増加を受け、エースでは2010 年より製品カタログにマナーマークを掲載。

②「プロテカ」ブランドでのキャスターストッパー機能標準装備化
キャリーバッグの不用意な走行を防ぐ目的として、2010 年にキャスターのストッパー機能を開発。エースが展開する日本製トラベルバッグブランド「プロテカ」では、2019 年よりキャスターのストッパー機能「MAGIC STOP™(マジックストップ)」の標準装備化を推し進め、移動時の安全性向上に向け取り組んでいます。

【キャスターのストッパー機能『MAGIC STOP™(マジックストップ)』について】
「マジックストップ」は、プロテカに搭載する特許取得構造のキャスターのストッパー機能です。ワンタッチで「止まる」キャリーバッグは、旅の移動を更に快適かつ安全にサポートします。

1.手元で簡単に操作できる
手元のスイッチを押すだけで簡単にオン/オフの操作が可能です。上面についているのでかがむ必要がありません。
2.両方のキャスターに均等にロックがかかる安全設計
スイッチを押すとワイヤーを伝って両方のキャスターに均等に力が加わり、スーツケースをしっかりと固定できます。
3.坂道でもしっかり止まる安心構造
様々な路面状況を想定し、バリアフリー基準の1/12勾配を上回る1/8勾配にも対応します。傾斜のある場所でもしっかり「止まる」構造です。

参考資料1:エース キャリーバッグ販売数について
エースのハードタイプのキャリーバッグ販売台数(図3)は伸長傾向にあり、2008 年と比較すると約3 倍に拡大しています。なかでも機内持込が可能な小型サイズに関しては、2012 年のLCC 就航以降で大きく販売台数が拡大。LCC 就航前の2011 年と2018 年度を比較すると7 倍以上販売台数が増加していることからも、旅行期間に関わらず、キャリーバッグ利用者は拡大傾向であると言えます。

参考資料2:訪日外国人客数 推移

訪日外国人客数(図4)は年々増加傾向にあり、2018 年には初の3,000 万人を突破しました。東京メトロをご利用される訪日外国人のお客様も1 日平均8 万人を越えています。(図5、2019 年3 月期)2020 年には4,000 万人の目標を観光庁で掲げている事からも、キャリーバッグを携行して移動する訪日外国人客数は今後も増大すると思われます。

 
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