東北観光推進機構(松木茂会長=JR東日本東北総合サービス社長)は4日、宮城県松島町の「ホテル大観荘」でフェニックス塾第4期生の修了式を開いた。旅館・ホテル、旅行会社、地方自治体、金融機関などから参加した塾生をはじめ、塾生の所属企業の関係者ら80人が出席。塾生38人は6グループに分かれプレゼンテーションも行い、10カ月間の学びを振り返った。
塾長の松木会長は「コロナ禍からの感染防止と経済活動の両立を図っていくには安心・安全な旅行ができる着地型コンテンツの開発が重要だ。東北域内(東北6県と新潟県)で展開中の『絆キャンペーン』を促進し、来年4月から開催される東北DCにつなげていかなければならない。一方、観光も時代に合わせた新しい仕組み、在り方を模索していく必要がある」と塾生らに呼び掛けた。
来賓として東北運輸局の小野協子観光部長、東北経済産業局の藤本隆産業部長、青森県観光連盟の高坂幹専務理事らが出席した。
塾は域内の観光人材の育成を目的に2016年度に開始。1~4期で計149人が学び、各企業などで活躍している。修了式は当初3月開催予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響により4日の開催となった。
終了式に臨む松木会長(前列中央右)と紺野純一専務(同左)