東北観光推進機構(松木茂会長)は10月15日、山形市の山形テルサで今年度2回目のフェニックス塾を開いた。ジェイアール東日本企画の原口宰社長=写真=を講師に招き、「東北観光を考える~震災からの復興~」と題し講演を行った。塾生、関係者ら約60人が参加した。
講師の原口氏はインバウンドの現状をはじめ、東北の観光推進における課題と地域の取り組み事例を紹介。
原口氏は「四季の風物、歴史文化、食などの単体ではなく、テーマ性やストーリー性のルートの創出や、観光以外の分野のコンテンツをフックとした地域資源の発掘と開発が大切だ」と指摘。その上で、「今後東北の観光をリードするのは皆さんだ」と呼び掛けた。
同塾は、観光の人材育成を目的に2016年にスタート。現在の塾生は5期生となる。
次回は11月に福島県会津若松市で、世界に通用する観光地域づくりとDMOの果たす役割をテーマに開講する。
JR東日本企画の原口社長