東北観光推進機構は7月18日、「東北教育旅行セミナー」を主要旅行会社向けに東京都内で開催した。東北6県と新潟県が教育旅行のモデルコースや見どころ紹介などを行ったほか、JR東日本が「復興ツーリズム」ついて説明。学生団体の震災学習で適用される新たな割引制度などについてプレゼンテーションを行った。セミナー後は旅行会社と学校関係者・東北側受け入れ事業者との間で個別相談会や商談会も実施された。
セミナーの冒頭、同機構の理事長・紺野純一氏が登壇。「東日本大震災から13年がたったが、元日には能登半島で大地震が起きている。東北地方には震災を教訓にした復旧・復興へのノウハウが蓄積されており、これらについての学習や、各地で残っている昔ながらの生活文化などに触れてもらうことは非常に重要。JR東日本の力を借りながら、東北への教育旅行の誘致を行うことが私たちのミッションの一つだ。首都圏の学生が、東北に行って将来につながる学習をできることを願っている」とあいさつした。
続いてJR東日本・鉄道事業本部ユニットリーダーの峯岸宏冶氏が登壇。「当社では昨年から『東北の復興ツーリズム』を宣言し、教育旅行の誘致に注力している。若い学生に足を運んでいただくことで地方を元気にし、復興に向けて地元がどのように連携してきたかを実際に目で見て、将来につなげてほしい。当社への要望事項もご相談いただければ、できる限りのことをしていきたい」と意気込みを語り、東北地方に路線を持つ鉄道会社として地域活性化に協力していくことを強調した。
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