東北風土マラソン&フェス、来場者は4万5000人 外国人ランナーも200人に


思い思いに仮装してマラソンを楽しむ

 東日本大震災からの復興を願い、東北の郷土食を味わいながら走る「東北風土マラソン&フェスティバル」が3月23~24日、宮城県登米市で開かれた。ランナーの数は5800人を超え、来場数は延べ4万5千人と過去最高に迫った。

 同イベントは14年に始まり、今回で6回目となる。ファンランで有名な仏の「メドックマラソン」が企画協力している。

 マラソンを中心に、東北の食と日本酒を楽しめるイベントや、酒蔵ツアー、被災地を訪ねるツアーなどが同時開催される。ランナーだけでなく、グルメ好きも集まる一大イベントに成長している。

 会場は長沼ボート上の湖畔にある長沼フードピア公園。マラソンはボート上の周りを周回する。実行委によると、今年度は外国人ランナー約200人のエントリーがあり、それらを含む5826人が出走、うち5512人が完走した。

 コース途中のエイドステーション(給水所)では、登米産の仙台黒毛和牛サイコロステーキなど約40品の特産物グルメがランナーに振る舞われた。

 今回初めてアンバサダーシェフに就任したフレンチシェフの三国清三さんは、東北の食材を生かし自らプロデュースした「トマトとはちみつのとろとろゼリー」「リ・オ・レとパプリカの日本酒ゼリー」をエイドでランナーに提供した。

 東京から参加した30代の女性は「疲れてつらいという場面で、コース沿道に出て応援してくれる地元の人がいたり、大漁旗やブラスバンドの演奏があり、とても元気をもらった。少し休憩した後で、友人たちとこのまま東北観光をする予定」と話していた。

 参加者が思い思いに仮装をして走るのもこのマラソンの特徴。今年のテーマは「アミューズメントパーク」。アニメなどのおなじみのキャラクターの格好をした仮装ランナーたちが大会を盛り上げた。


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