東急ホテルズ(東京都渋谷区)はプラスチック廃棄量のさらなる削減を目指し、100%植物由来の歯ブラシ=写真=の導入など四つの施策を4月から実施している。
同社は19年に「サステナブル方針」を制定し、「地球にやさしいホテル・まちにやさしいホテル・ひとにやさしいホテル」を掲げ、ホテル事業を通じて「持続可能な社会」の実現を目指しさまざまな取り組みを実施している。
このほど導入する環境配慮型の歯ブラシは、化学メーカーのカネカ(同港区、大阪市北区)が開発した海水中でも生分解する高分子化合物「Green PlanetR」を柄の部分に使用している。海洋汚染低減への貢献が期待される同製品を「SDGs 未来都市」に選定されている横浜市内の横浜ベイホテル東急、横浜東急REIホテルで今月22日から導入する。
客室アメニティでは東急ホテルとエクセルホテル東急各館でカミソリ、ヘアブラシをエコ素材に、包材を紙製にそれぞれ変更し、シャワーキャップを廃止。ボディタオルの素材もワンウェイからリネンへと変更する。
昨年から東急REIホテル各館で実施していた、客室でのプラスチックペットボトルウォーターの無償提供の廃止、ウォーターサーバーへの切り替えを、今年は東急ホテル、エクセルホテル東急各館でも実施する。
テークアウト商品提供時に顧客に渡すプラスチック製カトラリー(スプーン、フォーク、ナイフ)についてもエコ素材のものへと変更。各館内のレストランや宴会場で使用しているマドラーやストローも同様の素材のものへと変更する予定。