ビジネスホテルチェーン、東横イン(本社・東京)が北海道札幌市の既存店舗を改装して6月に開業した中国人旅行者向けのホテル「東横イン札幌すすきの南」が好調だ。上海や青島の団体客が宿泊、大連などからの予約も相次いでいる。
客室(195室)はすべてツインルームで、全室で中国のテレビ放送が視聴できる。ホテル内の案内は中国語で表示。黒竜江省出身の支配人のほか、スタッフ8人が中国の出身者だ。
同ホテルでは、「中国人向けのホテルは東横インで初めて。中国人スタッフがおり、言葉の心配もないので、個人観光客やビジネス客に安心して利用してもらいたい」と話している。
中国からの北海道への観光客は、北海道を舞台にした中国映画の大ヒットなどで増加。道庁の統計によると、昨年度の来道者数は約9万3千人で前年度のほぼ2倍となっている。
宿泊客でにぎわうフロント