栃木県小山市でのモバイル乗車券プロジェクト
東武トップツアーズ(東京都墨田区、百木田康二社長)は、「2022年度グッドデザイン賞」(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)で、栃木県小山市(浅野正富市長)とアローリンク(兵庫県神戸市、蓬莱和真社長)と共に、企画、開発、プロジェクトマネジメントに携わった、小山市のモバイル乗車券 [スマホ de noroca] が「グッドデザイン賞」を受賞しました。
https://www.g-mark.org/award/describe/53997
モバイル乗車券 [スマホ de noroca] は、小山市が公共交通サービスの利便性向上を目指し、MaaS等の新技術導入を検討していたなか、小山市コミュニティバス「おーバス」の全線共通定期券であるnorocaを、コミュニケーションアプリLINEを活用して2021年に電子化したものです。「おーバス」のLINE公式アカウントから友だち登録し購入しておくと、バス降車時に運転手にスマホのLINE画面を提示するだけのシンプル設計となっており、老若男女誰もが使いやすく、交通系ICカードと比較して、導入・維持費用の大幅なコストダウンを実現しています。これらの取り組みの結果、このたび「グッドデザイン賞」として高く評価されることになりました。
当社では今回の受賞を契機に、「地域を元気に!日本を元気に!」という想いのもと、地域交通のさらなる利活用や、移動活性化につながるソリューションの提供に努めてまいります。
- 受賞対象名:モバイル乗車券 [スマホ de noroca]
<特徴>
・専用アプリは不要で、コミュニケーションアプリLINEのみで完結
・バス車両への機材搭載不要、画面を確認するだけのシンプルな設計
・モバイル乗車券所持者に対し、地域の店舗の割引サービス付加やサービスやお出かけの情報発信
<審査員コメント>
大都市の移動者にとっては一般的な交通系ICカードは、実は導入費用が膨大という欠点を持つ。スマートフォンアプリはダウンロードの手間を嫌う人もいる。そんな中で高齢者の利用率も高いLINEに注目し、定期券や回数券のデジタル化に用いたのは賢明である。とりわけ回数券は、家族や友人分の運賃をひとつのスマートフォンでまとめて払えることを可能としており、公共交通を使っての外出促進にも寄与する取り組みである。