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東武鉄道(東京都墨田区)は19日、筑波大学発のテクノロジー企業、ピクシーダストテクノロジーズ(PxDT、東京都中央区)と連携し、多言語通訳された字幕をリアルタイムに表示する「VUEVO Display(ビューボディスプレイ)」を駅窓口に設置する実証実験を開始した。近年急増する訪日外国人観光客や、ダイバーシティへの対応を目的に、駅構内でのコミュニケーションツールとしての有用性を検証する。
「VUEVO Display」は、会話の字幕をリアルタイムで透明ディスプレイの両面に表示できる多言語通訳機能付きディスプレイ=写真。PxDTが独自開発した、ワイヤレスマイクと専用アプリケーションを用いて障害者や難聴者とコミュニケーションをとれるサービス「VUEVO」で培った技術を活用している。精度の高い字幕表示のみならず、約100カ国の言語に対応した同時通訳機能も備えており、今後さらなる訪日利用者の増加が見込まれる同社の路線においても案内の精度向上が期待されている。
今回の実証実験は、東武鉄道が2021年11月から実施している、オープンイノベーションを活用した事業共創プログラム「TOBU Open Innovation Program」の一環として開始。今回は、東武鉄道の4駅(東武スカイツリーライン=浅草駅、とうきょうスカイツリー駅、東武日光線=東武日光駅、東武東上線=川越駅)の窓口に同製品を設置し、訪日外国人観光客などの利用客に円滑な案内を行える環境の整備を目指す。
設置期間は今月19日から来年3月31日までの予定としている。