皆美館(島根県松江市、皆美佳邦社長)は約4カ月間の改装を終え、5月1日にプレオープン、15日にグランドオープンする。
「和のオーベルジュ」(フランス語で宿泊できるレストランという意味)をコンセプトに、郷土色豊かな料理が楽しめる食事処や宿泊機能を拡充した。
食事処の「庭園茶寮みな美」では、スズキやアマサギなどの宍道湖の珍味や島根和牛など地産地消にこだわった、旬の厳選食材を堪能できる。内容は料金に応じて、「料理長おまかせ本格会席」「こだわり美食少量コース」「旬の2大食材を味わう特選コース」「前菜以外の4~5品が選べるコース」の4種類の中から選べる。
客室は10室。4部屋にはリビングを設け、70~80平方メートルと広めに設定。温泉檜風呂付き客室を6部屋、シモンズのベッドを配した和洋室を7室設けるなど、和にモダンとクラシカルな雰囲気を融合させた、スタイリッシュな空間にした。
同館は島崎藤村が宿泊した客室を当時のまま残すなど、文人ゆかりの宿としても有名。「いにしえラウンジ古都里」では芥川龍之介、小泉八雲、田山花袋など同館に逗留した文人の色紙を飾っている。
高額プランを中心に、泊食分離のプランも設定する予定。