群馬県水上温泉にある「源泉湯の宿松乃井」などを運営するシーガル・リゾートイノベーション(戸澤千秋社長)はこのほど、松乃井別邸となる「四季の湯宿 桃山流」を新規オープンした。4月28日には旅行会社、マスコミ関係者らを集め、内覧会、レセプションなどを開催。レセプションに登壇した戸澤社長は、「水上温泉が今後、どうやって変化、発展するかを考えて進んでいく」などと述べた。
桃山流は、廃業していた桃山建築様式の老舗旅館を5年ほど前にシーガル・リゾートが取得。国の補助金も活用し、木造旅館の外観や柱、梁、天井、欄間などはできるだけ残しリノベーション。家具や照明は一新し、古い建物の中に、モダンな空間を創り出した。併せて、松乃井のコーポレートカラーである笹リンドウの緑と、日本の伝統色である藍色を基調に配色している。
客室は全7室。すべてに広々としたベッドルームと、半露天風呂を備えた。谷川岳と、利根川を望むことができるロケーションも売り。インバウンドなど滞在型観光を意識し、食事は提供しない。素泊まりが基本となる。
松乃井は、コロナの影響で団体需要が激減したことを受けて現在、滞在型リゾートへの展開を進めている。その一環が昨年7月、松乃井すぐそばにオープンした薪(まき)窯レストランと農産物の直売所を併設した「食彩の駅 M FOREST」。松乃井も最近、新しい露天風呂付き客室5室と、ビュッフェ会場をオープンしている。
外観
落ち着いた雰囲気が特徴的な客室
戸澤社長